冠婚葬祭は無駄なことなのか

冠婚葬祭は無駄なことなのか

冠婚葬祭は、人生におけるイベントの総称です。よく知られているのは結婚式と葬式ですが、現代の成人式にあたる元服の儀式や、祖先を祭る儀式にあたる法事や地域の祭りなども冠婚葬祭の一種です。こうしたイベントは、かつては重要な通過儀礼と考えられ、盛大に式を執り行うことが多くありました。現代よりも子供の死亡率が高かったため、無事育ったことを祝うという側面も強かったのです。現代では、そういった本来の意味合いもありますが、どちらかというと儀礼的な側面が強くなっており、多額の金額や手間がかかるこれらのイベントを無駄と考える人も増えています。確かに、結婚式や葬式などは高額な費用と手間がかかるため、近年では簡素に行う傾向にあります。確かに、過剰な演出などを経済的に無理をして行う必要はないでしょう。生活スタイルや価値観が多様化している現代では、それぞれの家庭や個人の考え方に応じたイベントでかまわないと考える人が増えています。ですが、イベントにこめられた本来の意味合いに思いを寄せ、イベント自体を楽しむ人はいなくならないでしょう。そのため、一概に無駄とは言い切れないと考えられます。